【イギリス大学院】志望動機書エッセイの例と英国人教授アドバイスを紹介

大学院留学

イギリス大学院出願合否の明暗を分ける最重要書類である、志望動機書エッセイ(Personal Statement)。どういった書き方をすればいいのか、分量はどのくらいがいいのか、そもそもアイディアが浮かばない、など情報が少なく手間取る方も多いと思います。本記事では私が書いた内容の共有をしながら、英国人教授からもらったアドバイスを紹介していきます。

(※志望動機書は決まった型などありません。私のを一例として皆さんの個性あふれる志望動機書作成のアイディア構築の手助けとなればと思います。一応ですが、私は紹介する志望動機書でUCLのEnvironment and development MScと私が現在通っている進学先の2校からオファーをもらっています。留学エージェントで10ぐらい過去の志望動機書を読み作り上げました。)

イギリス大学院の志望動機書エッセイ(私の段落構成)

イギリス大学院出願のための筆者のPersonal statemanet

上画像はイギリス大学院出願用(環境学のコース)に私が作成した志望動機書(Personal Statement)各パラグラフの概略です。

一段落目でまず私のこの先の目標を書きました。したがって文章の始まりはMy ultimate goal is ~:私は最終的に~に貢献したい、~になりたい)です。環境学を専攻していることから志望動機書に、サステイナビリティ分野のコンサルタントで日本を代表しアジアで活躍すると書きました。

同段落その後はなぜそのゴールを設定したかを書いています。具体的な内容としては、環境問題では人口の都市集中がますますすすみ、今後都市マネジメント(最先端技術を取り入れたスマートシティなども含め)重要になっていくだろう。よって私はそうした都市のマネジメントに貢献できるような人材になりたい。といった具合に書き進めました。

一段落目の締めくくりは、「~ということから(That’s why~)私は〇〇大学の○○修士課程に行きたい」で終えました。

2段落目~3段落目は私が環境問題に興味を持った経緯を学部生時代の課外活動(第2段落)と学部生時代の研究活動(第3段落)にもとづいて記載しています。この部分は本当に私のパーソナルの部分なのですいませんが割愛します。

新卒の方(私も同じ)は大学時代の留学・課外活動・ゼミでの活動を中心にどうしてイギリスの大学院進学を志すようになったかを記述するのがベストだと思います。職歴のある方は、お仕事での経験ももちろん入ってくることでしょう。

最後の段落では進学したいコースの具体的内容、なぜイギリスなのか、なぜ○○大学なのかを中心に書きました。加えて一段落目に続いてもう一度○○大学の○○コースに行きたい理由をより具体的に掘り下げた形です。

イギリス大学院のコース内容も掘り下げ志望動機書エッセイを書こう

イギリス大学院の志望動機書では、志望しているコースの内容も掘り下げて志望動機をかけることがベストです(私の例で行くと第4段落)。イギリスの大学院出願用ホームページにはとても詳しくカリキュラムの内容が記載されています。

例えば私が学ぶ環境学のコースも色々あります。フィールドワークがたくさんあるプラクティカルなコース、統計解析などを用いたよりアカデミックなコース、政策面からのアプローチ科目が多いポリティカルなコースと多様です。

将来NGOなどで働きたいのであれば、フィールドワークなどが多いよりプラクティカルなコースを志望しましたと書けますし、シンクタン系のキャリア志向であればアカデミックなコースを志望しますと書けます。自分の進みたい道にマッチしているか、コースを掘り下げていくことがポイントです

イギリス大学院進学用の志望動機書エッセイでは入りと結を明確に!!

イギリス大学院出願用の志望動機書では「入り」と「終わり」にかなりの力を割いてください。これはマストです。

「入り」とは文章の入りつまり第一パラグラフ、そして各段落の入りつまり各パラグラフの1文目です。「終わり」も同様最後の段落各パラグラフの最後の文章です。

これは進学した後、大量に書かされるエッセイでも重要なポイントです。英語で書かれた論文や記事を見るとその構造がしっくりくると思います。各パラグラフの1文目とイントロ・結論を読むとその文章が何を書いているのか大体わかると思います。

これは英国大学院進学用の志望動機書でも同じです。イントロ(第一段落)で何を言っているのか分からない文章、書こうとしている文章のメッセージが明確でない文章は英国人に読んでもらえません(書類審査官は世界各国から大量に送られてくる書類を処理しています)。逆に最初と最後の部分がしっかりしていれば、中身で多少おかしな部分があっても理解してくれるのです。

しっかり「入り」で私のキャリアの目標は~です。〇○大学で~を吸収していきたいです。などしっかりびしっと言い切るようにしましょう。入りの力強さが英語の文章の肝です。(という私も痛いほどこの事実を大学院の課題エッセイで痛感しています。)

イギリス大学院への志望動機書エッセイで日本人が見落としがちな視点

日本人は自分のエピソードや○○を学びたいなどは力を入れて書いてくるが「私は○○大学の○○コースにおいて~で貢献します。」が書けない、と私が学部時代仕えていたイギリス人教授がおっしゃっていました。このアドバイスをもとに私は、学部時代のアフリカやアジアでのフィールドワーク・インターンを通じてみてきた景色をクラスで共有し貢献すると書きました(第4段落に)。

イギリス大学院は本当に多様性にあふれる環境です。新卒の人、職歴がある人、全然コースとは違う分野の学問を学んできた人、アジア人、アフリカ人、中東からの人と本当に様々です。

そしてコースの内容も聞いているだけのレクチャーもありますが、力が入るのが生徒同士のディスカッションやグループワークです。単位要件に入る課題がグループワークの事は本当に多いです。

様々なバックグラウンドの生徒と専門知識を持った教授陣で一緒にコースを作っていくのがイギリス大学院での学びです。自分のアイディアをシェアし、周りの人の考えから自分のアイディアのブラッシュアップを行う環境です。そうした背景を踏まえるとイギリス人教授の視点はとても的を得ていると思います。イギリス大学院進学の志望動機書には、自分のバックグラウンド・特徴を鑑み~で志望コースに貢献してくと書いたほうがより魅力的な志望動機書にみえますし、大学側も欲しい人材として認識するでしょう。

イギリス大学院志望動機書エッセイその他のポイント

英国大学院出願エッセイのポイント

1パラ1アイディア

1つのパラグラフには一つのアイディアというのが、英語のエッセイの書き方の原則です。特に非ネイティブの人間はより丁寧にわかりやすい文章を書くためにこの原則を守ったほうがいい場合がとても多いです。

イギリス大学院について知見のある人に添削してもらう

決して英語ができるだけの先生やネイティブの友達だけの添削で終わらせないでください。英国大学院に進学したことのある日本人の先輩もたくさんいますし、留学エージェントなども複数あります。英国大学院(英国でなくても海外大学院)の知見がある人のアドバイスはとても貴重になります。(私もアドバイス参考に何度も書き直しました。)

字数は多くてA4二枚程度

字数は指定がある大学もあると思いますし、指定のない大学もあります。私が出願した大学は字数制限の幅が広い大学でした(1~3000wordsだったような?)。A4二枚分をワードで作成したのですが、それでも多いという風に指摘されることもありました。

私が某エージェントで合格をもらった過去の志望動機書を見るとA4一枚から二枚までの人がほとんどでしたので、そのぐらいの分量がいいと思われます。(字数制限を設けている大学もあるので要チェックです。もう一度言いました笑)

今回の記事参考になれば幸いです。

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